2009年9月29日火曜日

スゴい!! Gmail

1,容量がスゴイ!!

Gmailのスゴさ、それは何と言ってもWebメールでありながら、大容量に対応している点でしょう。
当初2GBでスタートしたサービスも、各個人への割当のディスク容量が徐々に拡大し、現在では6GBを越えるに至っています。
この割当容量に目をつけて、このGmailをネットワークストレージにしてしまう方法も考え出されています。

それはともかく、本来のMailでの使用に絞ると、6GBもの容量があれば、全てのメールを保存しておく事ができるでしょう。
従来のWebメールのように、容量不足のために、古いメールを削除する・・・などという事が必要ありません。

2,検索機能が、スパム排除機能がスゴい!!


溜め込んだ大量の過去のメールの中から、もう一度参照したいメールがある場合、Googleならではの、検索機能がスゴく、条件にあったメールを即座に探し出す事ができます。

メールを用いる際に大きなストレスとなるのが、スパム。
Gmailのスパム検知機能は、とても高度で、かなりの確率でスパムメールを排除してくれます。
検知をくぐり抜けて表示されたスパムも、「迷惑メールを報告」ボタンを押す事で、次回から迷惑メールとして認識されるようになります。
  • 迷惑メールとして認識されたメールは、30日間保管された上で、順次自動で削除されていきます。
  • 中には稀に、過って迷惑メールとして認識されてしまうこともありますので、定期的にチェックすることが必要です。
3,豊富なフィルタ機能、機能設定がスゴい!!

Gmailのフィルタ機能を使いこなすと、さらに便利になります。
重要なメールだけをケータイに転送したり、複数のメールアドレスを一本化したり、いつでもどこでも会社のメールを参照できるようにしたりできるようになります。

大量のメールを保存(アーカイブ)していくと、内容によっては有益なデータベースとなっていきます。
前述のGoogleならではの検索機能だけでも探し出す事は簡単/高速にできますが、ラベル(タグ)機能を用いることで、さらに便利になります。

従来のメール・アプリケーションは、メールをフォルダ毎に分類し保管する形式のものが多いですが、Gmailでは、ラベル(タグ)により分類ができます。
この機能、実際に使い始めるとその便利さが実感できることでしょう。
一通のメールに、複数の分類キーワードを付与することによって、抽出が容易となります。
まるでカード型データベースのように、Gmailを活用することも可能となるかも知れません。


本稿では、例えば下記のような要望への対応を考えていきたいと思います。
  • 大量のメールをスマートに処理したい
  • スパムメールを何とかしたい
  • いくつものメールアドレスを一括管理したい
  • 外出先、移動中もメールのやりとりをしたい
  • いつでも素早くメールを参照したい
  • 必要なメールを見つけやすくしたい

1、Gmailで普段のメールアドレスを使えるようにする

複数のメールアドレスを使い分けている方が多いことでしょう。
いつでもどこでも、メールで連絡がとれるようにしておきたいという場合、Gmailが役に立ちます。

Gmailの優れた機能の一つとして「別のメールアドレスを追加できる」機能があります。

この機能によって、ネットカフェや、他のマシンを借りてメールを送信することができますね。
次項で紹介する「別のアカウントからメールを受信」の設定をしておけば、送受信が両方できるようになるわけです。

早速、アドレスの追加から、Gmailの画面から別のアドレスでメールを送信してみましょう。

Gmail画面上部にある「設定」から、「アカウント」>「他のメールアドレスを追加」と進みます。
現れた画面に、メールアドレスを追加し、「次のステップ >」をクリック。

「確認メールの送信」をクリックすると、追加したいアドレス宛に確認メールが送られます。
メールの文中にあるリンクをクリックするか、文中に記載の確認コードを入力することで、追加作業は終了です。
さて、Gmailで着信したメールをオリジナルのアドレスで返信されるようにしたい場合には、「自分のアドレス宛のメールを受け取ったとき」で、「メールを受信したアドレスから返信する」にチェックを入れておけばOK!!

メールを送る際には、リストから送信アドレスを選べるようになっています。
送る相手によって、使い分ける・・・なんて事もできてしまいますね。

2、Gmailに別のメール アカウントを追加する

プロバイダーによるメールサービスの多くは、「POP3形式」に対応していることでしょう。
この形式であれば、Gmailで直接メールの送受信ができます。

これにより、ネットにつながりさえすれば、どこからでもブラウザでメールの送受信ができるようになるわけです。
また、Gmailの強力なスパムフィルターにより、あの忌まわしいスパムメールと格闘する手間を大幅に削減できます。
各種メールソフトにも、スパムメール対応の機能が搭載されていますが、どれもGmailの機能には足元にも及びません。これだけでもGmailに転送する意味がある・・・と言っても過言ではありません。

Gmailの上部にある「設定」を開きます。
「アカウント」>「別のメールアカウントを追加」をクリックします。別のアカウントは5つまで追加が可能です。

追加したいメールアドレスを記入し、「次のステップ」へ。

プロバイダーのマニュアルなどを参照しながら、POPサーバーなどを指定していきます。
「セキュリティーで保護された接続(SSL)・・・」については、プロバイダーのマニュアルには表記されていない場合があります。チェックをOn/Offしてみて、両方試してみるといいでしょう。
その他はお好みに応じてチェックを入れていきます。

受信設定が終わったら、送信アドレスの設定が続きます。
「次のステップ」に進みましょう。
ここで、「確認メールの送信」をクリックします。

この後の手順は、「Gmailで普段のメールアドレスを使えるようにする」・・・と同じですね。

以上で、別アドレスの送信だけではなく、受信もできるようになりました。

でも、会社のアドレスの場合、ファイヤーウォールを越えて読み書きができません。
その場合は、メールソフトの転送設定を用いてGmailに転送してもいいかも知れません。

3、会社のメール、POP3に対応していないメールをGmailに転送する

前項でご紹介した方法は、「POP3形式」に対応したメールをGmailに転送するものでしたが、プロバイダーによっては、この形式に対応していないものもあります。
また、会社のメールの場合、社内にサーバを設置している場合には、ファイヤーウォールがあるので参照できません。

そんな場合、メール・アプリケーションで転送設定をする方法があります。
*この方法の場合、PC及びメールアプリケーションを起動したままにしないと、転送されません。
*企業によっては、セキュリティポリシーにより、メール転送を禁止しています。
 会社内で設定する場合には、管理者への確認が必要です。

メールソフトであるThunderBirdの場合、「ツール」>「メッセージフィルタ(F)」を開きます。
「新規(N)」を選んで、「フィルターの設定画面」を表示させます。

フィルター名に例えば、「Gmailへ転送」と入力。
「以下の動作を実行する(P)」に、Gmailのアドレスを入力して、OKします。

メッセージフィルタ画面で、「有効」欄にチェックのオン/オフすることで、出張時、休暇時など、転送したい時にだけ、転送させることができます。


さて、以上の設定でも、Gmailによる「強力なスパム・フィルター」の恩恵を受けることができるのです。

4、Gmailをケータイに転送する

さてさて、さまざまなメールをGmailに一元化するメリットはご理解いただけましたでしょうか?

Gmailによって、ネットワークにつながったパソコンさえあれば自分のPCではなくても、スパムを大幅に排除した形で参照できるようになりました。

電車での移動中など、ケータイでメールチェックができるとさらに便利です。

ケータイから「www.google.co.jp」にアクセスすれば、携帯用のグーグルが表示され、メールの送受信ができます。

ところが、その場合には、サイトにアクセスしない限り、メールの着信が分かりません。

オススメは、ケータイにGmailを転送してしまう方法です。

Gmailの上部メニュー「設定」をクリックします。
「メール転送と POP/IMAP 設定」タブを選び、転送:」で、受信メールを「xxxx@xxxx」に転送し、「Gmailのコピーを・・・・」をリストから選びます。

おすすめは、「Gmailのコピーをアーカイブ」。
そうすると、転送されたメールは、受信トレイには表示されません。
つまり、ケータイに転送したメールを重複して表示させずに済むわけです。
転送済みのメールは、「すべてのメール」でちゃんと参照できますのでご安心を!

ケータイ側で、全てのメールをチェックできない可能性がある方は、「Gmailのコピーを受信トレイに保存」を選んだほうがいいかも知れません。

5、ラベル(タグ)を知ったらGmailを手放せなくなる?

メールを「情報資産」として活用したいなら、Gmailがおすすめです。

普通、メールソフトは、フォルダでメールを整理していきます。
このフォルダが無いので、Gmailを始めて使った時に戸惑ったことでしょう。
Gmailの場合には、フォルダではなくて、ラベルで整理するようになっています。

このラベル、Flickrでもお馴染みの「タグ」と同じもの。
フォルダの場合、後でどのフォルダに格納したのかを忘れてしまうと、探し出すのが大変。
あとは検索機能に頼るしかありません。
Outlookの検索を使って、モニターを殴ってしまった経験があるのは私だけではないでしょう。。。

ラベル(タグ)の場合、分類項目を、いくつでも設定できます。
一つのメールに「Ubuntu、友人、要返答、至急」などのラベルを貼ることができるのです。
剥がすのも簡単。
このように、メール毎に、複数のラベルを貼っておく事で、検索しやすくなるわけです。
もちろん、このラベルはいくらでも増やせますし、名称を変更することで、一括で変更することも可能です。

具体的に見ていきましょう。

例えば、重要と思えるメールニュースなど、あとから参照したい場合、検索機能を使って一覧で表示させ、全てを選択した状態で、「その他の操作 ▼」から、「新しいラベル」を選び、ラベル名を追加してみます。すると、一括で、ラベルを貼ることができます。

もちろん、同じ手順で一件ずつラベルを貼っていく事もできます。


ラベルを削除する場合、「その他の操作 ▼」から、「ラベルを削除」にある項目をマウスで選ぶだけ。
例えば、対応が終わって「至急」というラベルを剥がしたい場合こうすればいいわけです。

んんん???、これ、To Doとかの仕事管理に使えそう!
・・・とヒラめいたあなた!追ってその方法をご紹介していきたいと思います。

さて、ラベル(タグ)の管理画面は、左下にある、「ラベル」(緑の表記)から、「ラベルを編集」を選びます。
「設定」>「ラベル」とたどっても同じです。

この画面で、ラベルの新規追加、名称変更など、細かい設定ができます。


このラベル(タグ)、使い込むと、もうフォルダベースでの情報管理には戻れなくなるかも?

6、フィルター機能を使いこなせば効率が更にUP!!

休暇中に、出張中に、、、

重要なメールだけがケータイに届くようにしたい!!

そんな時に便利なのがフィルター機能。
この機能を使いこなすことで、効率が格段とアップします。

「設定」>「フィルター」と辿って、「新しいフィルタを作成」をクリックすると次の画面が現れます。

例えば、お客様からのメールを素早くチェックしたい場合、個人のアドレスでもいいですが、@xxx.xx.xx
というように、@以下のドメインを差出人欄に入れることで、お客様企業全員からのメールだけを転送することができるわけです。
自分の会社のメールだけを転送してもいいですよね。
指定したら、「フィルターテスト」をクリックしてみましょう。
該当するメールが一覧で表示されます。
これで正しく選択されているかをチェックできるわけです。
「次のステップ」をクリック。
ここで、「次のアドレスに転送:」でメールアドレスを指定することで、絞り込んだメールだけを転送できるのです。

この設定画面を見ればわかるとおり、アドレス以外にも様々な指定をすることができます。

これにより、溢れる情報の中から、必要なものだけを抽出することもできるんですね。
そう、Gmailは、あなたにとって、優秀な秘書になり得るのです。

7、メールを着信する際に、自動で「ラベル」に振り分けられるようにする

さて、ラベル(タグ)の便利さは、ご理解いただけましたでしょうか?

メールを着信した時点で、自動で「ラベル」が貼られたら、ますます便利ですよね。

簡単です。早速やってみましょう。

メールを見ていてラベル分けしたくなったら、「その他の操作 ▼」から「メールの自動振り分け設定」を選びます。
「フィルタを作成」画面に飛びます。
Googleアラートの場合、自動で、キーワードが入力されています。
「フィルタ テスト」をクリックしてみると、すでに過去に着信している同条件のメールが一覧で表示されます。
これで、よければ、「次のステップ」をクリック。
ラベルをつけるを選んで、既存のラベルを選ぶのもいいですし、新しくラベルを適用させることもできます。
「□フィルタを次の xx 件のスレッド にも適用します。」にチェックを入れれば、過去の同条件のメールにも一気に適用されますので便利!

条件にあったものを、転送したり、削除したり・・・便利でしょ?

8、読み終えたメールは「アーカイブ」

読み終えたメールが受信トレイにあると、何だかヤな気分・・・、そんな方は、メールを読み終えた時に、「アーカイブ」ボタンを押しましょう!

はい、どんどん受信トレイから消えていきます。

はぁ、全部読み終えた!すっきりしたぁ!!



え?過去のメール?

「全てのメール」をクリックするだけです。(^_^)V

9、普段使っているメールソフトでGmailを読み書きする

Webのインタフェースではなく、普段使っているメール・アプリケーションでGmailを使いたい・・・という場合、下記の手順で簡単に設定が可能です。

■POP? それともIMAP?

Gmailでは、POP3とIMAPという形式でのメール受信に対応しています。このPOPとIMAP、どのような違いがあるのでしょうか?
IMAPは、メールボックスをメールサーバーに置くことによって、ユーザーがどのクライアントマシンからアクセスしても、いつも同じメールボックスを提供することができます。たとえば、職場(学校)、出先、自宅などで異なるパソコンを使っていたとしても、同じメールボックスを利用することができることになります。

POPの場合、メールをメールサーバーに保存する設定を利用すれば異なる場所でも同じメールを読むことはできますが、未読管理はそれぞれのクライアントソフトに任されます。従って環境が変わると、同じメールを何度も読まなければならなくなります。また、メールをフォルダに仕分けする作業も、すべてクライアント側で行なわなければなりません。
以上の理由で、IMAPでのメール受信がオススメです。

■メール・アプリケーションにより、IMAP形式でメール受信できるようにする

1、Gmailの「設定」から、「メール転送と POP/IMAP 設定」を選びます。
2、「IMAP アクセス:」で、「IMAP を有効にする」を選びます。
3、あとは、「設定手順」をクリックすれば、有名なメール・ソフトの設定方法が書かれています。



*どのアプリケーションにも共通する設定項目は以下の通りです。
受信メール (IMAP) サーバー - SSL を使用する場合:
imap.gmail.com
Use SSL (SSL を使用する): 有効
ポート番号: 993
送信メール (SMTP) サーバー - TLS を使用する場合:
smtp.gmail.com(認証の使用)
認証の使用: 有効
Use STARTTLS (STARTTLS を使用する): 有効 (クライアントによっては SSL とも呼ばれます)
ポート番号: 465 または 587
アカウント名:
Gmail のユーザー名 (@gmail.com を含む)
メール アドレス:
Gmail のメール アドレス (username@gmail.com)
パスワード:
Gmail のパスワード


ThunderbirdでIMAP受信ができるようにしてみました。
ラベル(タグ)毎に、フォルダで分類されています。


Remember The Milkで、To Do管理はバッチリ!?

「あの仕事、やらなきゃ・・・」、「ええと、あの作業、どうしたっけ?」
「明日は、絶対に○○を忘れないようにしなくては・・・」

仕事の事、プライベートな事、いろんなモヤモヤが頭の中にあるとそれだけでストレスに。
それでは本来の仕事への集中を妨げてしまいますよね。

頭脳は「覚えておく」ためのものとしてではなく、もっとクリエイティブで、生産性の高い事に使いたいもの。

「Getting Things Done」という著書を書いたデビッド・アレン氏は、その中で、「やりかけの仕事」をすべて紙に書き出す事を勧めています。
「ストレスなく生産性を発揮する方法(邦題)」として、その仕事術は、GTDと略されて使われるようになっています。

でもね、この方法、ズボラな私には決して長続きしない。。。
この手法にのっとってやってみたのは、たった一度。

この一年余り、Ubuntuを使ってきた中で、続けられているのが、Webサービスである「Remember The Milk(RTM)」。
このRTM、様々なシーンで使い分けができるというのが私にとって長続きしているのかも知れません。


Firefoxを起動すると、iGoogleが現れて、Googleカレンダーと並んでRTMでやるべき事がリスト表示。メールも一覧で見れるようにしています。


RTMのサービス自体は、本家のサイトで登録してすぐに開始できます。通常版は無料です。


もちろん、こちらでTo Doの管理はできるのだけれど、ここでの項目の追加はほとんどしません。
なぜならば、他のもっと便利な方法がいくつもあるからです。

Firefoxのアドオンの追加で、Gmailの中に、RTMによるTo Doリストを表示する事ができます。

詳しくは、RTM + Gmail = 快適タスク管理に解説があり、こちらのページ経由で、Firefox用のアドオンを追加する事ができます。このアドオンを知るまでは、専らケータイで入力していたのですが、頻度が逆転してしまいました。

Gmailの画面内で、ToDoの追加、修正、削除などが完結できるのが便利です。


さらに、Googleカレンダーと連携することも可能。
英語なのですが、Add your tasks to Google Calendar」のページの下の方にある「Google Calender」ボタンをクリックするだけ。

その後は、ちゃんと日本語の表示がされて、「はい、このカレンダーを追加します。」をクリックすれば設定終了。

カレンダーの上部に「チェックマーク」がついて、タスクの表示、追加、修正、削除を行えるようになります。


さらには、Gnomeデスクトップ用のRemember The Milk for Deskbarモジュールもありますし、「Tips : プライベートアドレスを活用しよう」という記事を参照すると、Googleリーダーと連携する方法も紹介されています。Twitterからも登録できたり。。。

そして、忘れてはいけないのが、ケータイからの登録、参照も可能な点。
今では電車の中で、トイレの中で、待ち合わせの時に・・・思い出す度に、ケータイで入力しています。

ケータイでのアクセスは、下記のURLとなります。

http://m.rememberthemilk.com


このように、あらゆる方法で記録ができて、一元化されたものを参照できるわけです。

これによってやるべきことを"安心して忘れる"ことができるわけで、私の場合、ストレスが大幅に減らすことができました。